成長ホルモン治療の不思議

成長ホルモン治療の不思議

身長の伸びが止まり行く時期になった場合、より多く伸ばすためには、成長ホルモンの投与が有効なことがしばしばです。ここ1年は1cmしか伸びなかったという人の場合、自力で伸びる力は無くなっていますが、成長ホルモンを投与すると、1ヶ月に何mmかのペースで伸びだすことがしばしばです。

どれくらいのペースかというと、1ヶ月に2~4mmが大半です。ただし、4mm以上のペースで伸び始める人もたまにいます。したがって、自力での伸びが止まっている子供への治療効果を判定するときは、1ヶ月に2~4mm伸びればその治療は有効、4~7mm伸びれば、その治療は著効と判定します。思春期終盤のこの時期の子供は、治療効果の判定が微妙ですので、朝起きてからの時間と活動量を厳格に調整して身長測定を行います。メディカルサロンに通っている人は、その測定の厳格さにまず驚きます。「いきなり最初の1ヶ月で1cm以上伸びた」ということがあった場合は、間違いなく測定の仕方がいい加減だった場合です。

成長ホルモン治療の不思議な現象

さて、メディカルサロンでは、1999年に子供の低身長の相談を受け入れるようになってから、2010年6月までに身長の相談で訪れた人は5000人以上います。そのほとんどは、生活指導やサプリメント指導が中心ですが、成長ホルモンを利用する治療に取り組んだ人も1770人います。成長ホルモンの投与は、「舌下型スプレー」と「注射」を使い分けていますが、その治療経験の中で、不思議な現象に気づいています。

それは、

  • 舌下投与型スプレーで治療していて「有効」の判定で伸び続けていた人が、注射に代えたら、伸びが急に止まることがよくある。
  • 舌下投与型スプレーでの伸びが止まりだしたころに、注射を打つと最初の1ヶ月は少し伸びて2ヶ月目は伸びなくなる。
  • 注射で伸びなかった人が舌下投与型スプレーに代えたら、伸び始めることがしばしばある。
  • 注射では最初の1ヶ月だけ伸びて止まることが多いけれども、舌下投与型スプレーなら、伸びが続くことが多い。

ということです。

体内に入る成長ホルモンの総量は、注射のほうが舌下投与型スプレーの数倍の量になります。投与の成果である血液中のIGF-1値も、注射のほうが明らかに上昇します。

しかし、実際の治療の結果は、舌下投与型スプレーの方が勝るような気がしてならないのです。それらの正確なデータは、近い将来発表いたします。

投与総量ではなく、投与経路、投与手法が治療効果に大きく影響するのはなぜでしょうか?私は次の仮説を検討しています。

仮説

「注射による投与は血中に緩やかに上昇する持続的高濃度を作り出す。舌下型スプレーでは瞬間的な高濃度、つまり血中濃度のスパイクを作り出す。背の伸びが止まる時期は、自己分泌による血中濃度スパイクが激減しているのが特徴である。この血中濃度のスパイクが、骨芽細胞への蛋白同化作用(この場合、背が伸びる作用)を促していると考えるのが妥当であるかもしれない」

もともと、成長ホルモンの作用メカニズムについては、不明な点が多々あります。この仮説が実証される日がいつの日か来るような気がしてなりません。

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