日本の診療現場では

日本の診療現場では

  • ここ1年の伸びが1cm以下になって、「骨端線が閉じている」と言われ、骨端線での有効な細胞分裂がなくなっていた場合の治療が進歩しました。2018年までは、その状態から2㎝以上伸ばせる人は10人中2人くらいでしたが、今は10人中3人以上になっています。5~8㎝伸ばせる頻度も増えました。治療中の人には、成功例のカルテを一緒に見ながら治療を進めています。レントゲンで「骨端線が閉じている」と言われても、顕微鏡レベルでは骨端線構造が残っていることがしばしばで、そこを狙って骨端線を再生させる治療が進歩したのです。治療には医薬品と栄養素品を用います。
  • ここ1年の伸びが1cm以下で、背の伸びがほぼ止まっている場合、骨端線再生の治療を行います。うまくいった場合は、1か月で2~4㎜の伸びが見られます。その伸びを1~2年続けるのが治療目標となります。1か月で急に1~2㎝伸びることは決してありません。じれったい治療になりますので、その心づもりでいてください。
  • 成長ホルモンの注射での投与や蛋白同化ホルモン剤の投与は、骨端線における細胞枯渇をもたらしますので、最終的にはあまりいい結果になりません。成長ホルモン注射や蛋白同化ホルモン剤が有効なケースもありますが、その治療を行う際は、骨端線での細胞枯渇を防ぐための治療上の工夫が必要です。
  • 成長ホルモンを注射で投与すると、肝臓で変換されたIGF-1の作用が前面に現れます。この作用は強い蛋白同化反応をもたらしますが、同時に骨端線の細胞枯渇をもたらしがちです。一方、成長ホルモンを舌下投与すると血中濃度のスパイクが生じ、成長ホルモンそのものの作用が前面に現れます。この両者の作用の違いを巧みに利用するのが、背を伸ばす医療の要点です。
  • 成長ホルモン注射や蛋白同化ホルモン剤を投与しても、伸びない、あるいは、最初だけ伸びてもすぐにとまってしまうものです。そのようなケースに対して、挽回するための治療方法を鋭意研究しています。
  • 思春期早発の場合は、今の伸び率を高める治療に集中するのがいいです。その際は栄養素成分を中心とした治療が奏功します。思春期の成長を遅らせる治療(性腺抑制療法)は、栄養素中心の治療に比べて、あまりいい結果をもたらしませんでした。
  • 初潮が早く始まった子供の場合、治療方法にかなりのバリエーションがあります。状況判断が重要です。
  • 幼少期から思春期までの間で、「よく食べているのに、上に伸びずに横に太ってしまう」という子供への治療が進歩しました。ある栄養素が奏功します。逆に言えば、その栄養素の体内合成の不足が原因なのかもしれません。これには遺伝の関与が示唆されます。
  • 「よく伸びる2年」から「止まりゆく3年」への移行時は、成長ホルモン投与を行ってはいけません。決していい結果になりません。
  • 「止まりゆく3年」に入ったとたんに、大腿の筋肉が発達し、同時に背の伸びが急低下する子供がいます。遺伝の気配が色濃いのですが、それに対する治療方法も鋭意研究しており、いくつかの奏功治療を見出しています。
  • 背の伸びが止まりゆく時期、止まってしまった時期の治療は、奏功して伸びが続いていれば、治療期間が2年以上になることがしばしばです。効果が乏しい場合は、3~6か月で治療を終了しています。
  • 「止まりゆく3年」は、通常は、1年ごとに4~5cm、2㎝、1cmの伸びです。しかし、この時期に伸びが急停止する子供がいます。「大腿の筋肉の発達を伴う」「お腹が出てくるのと同時に」など、遺伝の関与が示唆されるケースもありますが、通常は生活に問題があるケースが大半です。生活改善だけで回復するケースがしばしばです。
  • 背を伸ばす医療においては、栄養素品(サプリメント)を利用することがありますが、医師の指示があった場合にのみ利用していただいています。

治療の「予定される目標」と費用(保険適応外)

過去の治療経験から、背を伸ばす治療に関して、次の予定目標を掲げています。

安定伸長期 通常は年間5~6cmの伸びです。背の低い子は年間4~5cmしか伸びていないこともしばしばです。治療を加えることにより年間8cm以上伸びるようにします。診療費は、月額22,000~88,000円(税込)です。ご両親が相談だけで来院することも多く、その場合は、診療費8,800円(税込)です。
よく伸びる2年 この頃は食欲が出てくるので、通常は2年で、男で17cm、女で15cm伸びます(真ん中の1年は10cm以上伸びることもしばしば)。治療を加えることにより2年で20cm以上伸びるようにます。診療費は、月額33,000~99,000円(税込)です。
止まりゆく3年の最初の2年 伸び率を高めることと、伸びる期間を延長することを目指します。予想最終身長より4~10cm以上、余分に伸ばすことを目指します。診療費は、月額55,000~143,000円(税込)です。この時期に、蛋白同化ホルモン剤を使用する治療もありますが、その治療を行うと、最終身長はかえってロスすることがしばしばです。注意してください。また、成長ホルモンを注射で投与しても、最初だけ少し伸び率がよくなりますが、背の伸びが早く止まってしまいますので差し引きすると有効な成果は得られません。だから、投与の仕方に工夫が必要です。
止まりゆく3年の最後の1年 骨端線の最終閉鎖を抑えながら、伸びる力を回復させます。成長ホルモンが功を奏します。もう1cm以下しか伸びないところを2~8cm伸ばすことを目指します。この時期の成長ホルモンは通常的に注射で投与しても有効な成果は得られませんので、投与の仕方に特別な工夫が必要です。診療費は77,000~220,000円(税込)です。この時期に、蛋白同化ホルモン剤を使用すると、その後、にっちもさっちもいかなくなり、有効治療を行えなくなることがしばしばです。注意してください。
止まった レントゲンでは骨端線が閉鎖しているけれども、顕微鏡的には骨端線構造が維持され、シグナルが発されていることがあります。治療がしばしば功を奏し、自力ではもう伸びないのに、治療により伸び始めるケースが存在します。最初の3~5か月で1cm以上伸ばせたら、2~6cm伸ばすことが目標となり、2cm以上の伸びを得られたら、治療成功と判定します。治療手法の研究により、その成功率は年々高まっています。診療費は、月額88,000~330,000円(税込)ですが、220,000円(税込)を超える分は、当院で負担して、来院者の負担は上限を月額220,000円(税込)に設定しています。成長ホルモンの注射による治療も行っておりますが、この時期は成長ホルモンの注射単独の治療では、十分に伸びることはまずありません。

ご予約・お問い合わせ

当院は、低身長の治療において、保険診療を行っていません(自由診療)。
初回の診察で採血を行い、生活指導とサプリメントあるいは医薬品の投与を行います(~165,000円・税込)。1ヶ月後の伸び率と採血の結果を分析すれば、今後の低身長治療の見通しが立ちます。「この身体の状況なら、これくらいの確率でこれくらい伸ばしていけますよ」という分析結果をカウンセリングします。そこで検討しあってから、治療をすすめることになります。
伸ばせる可能性はどうなのか、どのような治療になるのかなど、悩んでいる保護者の方だけで相談に来るのも受け付けています(診療費8,800円・税込)。
当院の治療は保険適応外です。予約制ですので、お電話にてお問い合わせください。

四谷メディカルクリニック
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-7白川ビル2F

院長:風本真吾

風本真吾先生が身長に関する相談に答えてくれます!

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風本真吾医師
このホームページの著者 風本真吾医師のプロフィール
(一社)日本健康教育振興協会・「健康を守る秘書室」室長

平成元年:慶応義塾大学医学部卒業。医師免許取得
平成3年:慶応義塾大学医学部大学院入学 
平成4年4月~:29歳で、慶応病院の内科外来を担当。 
平成4年9月:四谷メディカルサロン(現「四谷メディカルクリニック」)開設。プライベートドクターシステムを始める。以後、病気でない人への診療体系(健康保険が使えない)として、マジンドールダイエットシステム、プラセンタ医療などの研究に取り組む。
平成5年~:セミナー、講演を基に、健康教育事業の規模拡大へ。 
平成7年:「一億人の新健康管理バイブル」(講談社)を執筆。 
平成11年:浅井企画に所属し、テレビ出演多数。この頃に、マジンドールダイエット医療、プラセンタ医療を完成させ、さらに、成長ホルモン医療、子供の背を伸ばす医療の研究に取り組む。また、診療現場への栄養素品(サプリメント)の導入を本格的に研究し始める。 
平成12年:「お使者さんが考えた朝だけダイエット」(三笠書房)を執筆。60万部突破のセラーへ。 
平成13年以後:多数の著作を執筆。「健康管理の学問化とその学問に基づく実践指導」「全国民の健康、人体、医療に関する知識の向上」「医療構造改革の実現」などを標榜し、病気でない人への診療システムを充実させると同時に、診療現場への栄養素品(サプリメント)の導入を推進させた。自ら運営するクリニックが日本中(大阪、名古屋、広島、福岡、沖縄など)に広まったところ、医療社会の関係筋から様々な迫害を受けたので、四谷メディカルクリニック一つの運営に集中し、現在に至る。


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